あれは、中学生の頃だったかな。
秋彼岸の時期だった。
私は、いつものように自宅の向かい側の農道に、ジャス君の散歩に行こうとしていた。
玄関を出たところで、祖母に呼び止められた。
家の裏にある、墓所に行って上げてあるものを下げるので、手伝ってくれというので、ジャス君共々にお墓に向かった。
すると、粗方、誰かが既に片づけてあって、草饅頭だけ上がってあった。
祖母は、この饅頭を手に取ると、二つに割って、片方を私に勧めた。
私にとっては、何か飲み物でも無いと、とても食べられないほどに大きな饅頭だった。
私が断っていると、足元で必死に尻尾を振ってアピールするジャス君がいた。
更に目が合うと、「さうさう!」と言わんばかりに、お辞儀までしていた。
祖母が、残り半分の饅頭をジャス君にあげると、喜び勇んで饅頭にかぶりつくジャス君であった。
で、翌日、散歩に行こうとすると、ジャス君、再び墓地に向かって行こうとしていた。
ん~、ジャス君、墓地に行けば、何か美味しいモノにありつけると、思っている辺りが、幸せな犬であった。

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