2023年6月6日火曜日

ジャス君、雪を食べる


 


 それは、ある年の厳冬シーズンだった。

 一面の雪原と化した農道を散歩していたら、急にジャス君、『カッ!』と口を開いたかと思うと、もの凄い表情で降ったばかりの新雪を頬張っていた。


 ん?

 ジャス君、何でそんなコトするの?

 いやいや、そもそも、そんなコトをどこで覚えたの??


「お前が、手で雪をすくって口に入れていたろ!

 ボクも、ボクなりの工夫で、雪を食べているだけだよ!!」


 そっか。

 そう言うコトだったのね。

 確かに、容器に入った水は、凍っているもんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ジャス君、最期

   1979年の6月だったと思う。  その年の3月末には、私は横浜にいた。  ジャス君、私がいなくなったコトで、家族の誰にも面倒を見てもらえなくなった。  大好きだった祖母も、寝たきりになり、誰にも気づかれないまま、衰弱していったジャス君だった。  6月のある日、ぐったりしたジ...